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「旅」はおもいきりが大切。たまには仕事や家事を忘れてぶらりと出かけてみませんか。
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朝の5時。温泉で朝湯を楽しもうと、宿のある十勝岳温泉「バーデンかみふらの」から車で吹上露天の湯へ向かった。山の朝は早い。途中、視界が95%以上見えなくなる人生初の強烈な朝陽が差し込んできたため、どうなることかとヒヤヒヤした…。その区間の約30メートルくらいは歩いたほうが早いくらいの時速でやんわりとアクセルを踏んだ。
吹上露天の湯の駐車場で迎えてくれたのはキタキツネ。そして多くのキャンパー達の車やバイク。白樺の小道を下りた所にある二つの露天風呂には、まだ朝の5時過ぎだというのに既に何人かの先客の姿。8人くらいかしら…。
男性に混じり水着姿の女性(2人)の姿も。見知らぬ同士、一つのテーマで盛り上がった。それは湯の熱さ。これをいかに適温にするかなどで、なんとも楽しい温泉になった。こんなに楽しかった温泉はかつてない。(笑)しかし、前日の夕方に入った時と違ってこの日は女性に限らず男性も水着の方が3人程いて、なんだかプールのようで秘湯どころか温泉のイメージもどこかへ消えてしまったのは残念。混浴なのでしょうがないけどね…。
朝湯で爽快な気分に包まれたまま、宿に戻ると家族は既に起きていた。食堂で鮭がメインの朝食を頂き、さあ出発!ナビをセットしたのは今では大人気スポットとなった旭川動物園。閉園寸前から大復活を果たした動物園。
そこへ向かう途中の十勝岳から美瑛まで伸びる一本道が絶景だった。大迫力の十勝岳、メルヘンな白樺街道、緑溢れる富良野盆地。ここまで美しいドライブコースを僕は知らない。三歳の息子以外は大感激。特に妻が喜んでくれたのが嬉しかった。一応走りながらカメラに収めたがまるで撮れきれなかった…。
美瑛や富良野は、車から見える景色がきれいな上、まっすぐな道が多く、さらに信号が極端に少ないので運転が楽な上楽しい。トップシーズン前で道路も空いておりナビの到着予想よりも20分ほど早い約1時間30分で旭山動物園の正門近くの駐車場(無料)に着いた。天気予報では晴れだったが、美瑛、旭川はどんよりとした曇り空…。
時計の針は9時15分。開園は9時30分なのでチケットを買い30人程が作った列の最後に並ぶ。大人の料金は800円。三歳の息子は無料(小学生以下)と素晴らしい。
9時30分にきっちりオープンした園内に入るといきなりパンダやキリンの乗り物(200円)が目に入った。当然このてのものが好きな息子の目にもとまり、激しく乗りたい意思を伝えてきたので乗ることに。乗ったのはパンダとキリン。足が前後に動いたりしてなかなか可愛かった。
園内で最初に入ったのは「ぺんぎん館」。透明の水中トンネルの上や横をジェット機のように飛び回るペンギンの動きが新鮮。大人も楽しめる。そこを出て「アザラシ館」、「ホッキョクグマ館」を見た後、「猛獣館」に入った。よくある動物園では人生をあきらめたかのようにダラダラ寝ているライオンがものすごい勢いで吼えていた…。それはとても迫力があり恐ろしく、子供達ではなく多くの大人達を釘付けにしていた。(笑)初めて百獣の王といわれる姿を目にした。
しかし息子の様子がなんか変…。つまらなさそう。彼はどうやらもう一度「ペンギン館」に行きたいらしく、またぺんぎん館へ戻った。ちょうど「もぐもぐタイム」と呼ばれる餌の時間で餌をくれる飼育員に向かって一列に並んで歩くペンギンが可愛かった。
他に、「オラウータン館」なども大人三人は見たかったが、それよりもキリンが見たい息子の気持ちを優先しキリンを見たが、いたって普通で拍子抜け。(笑)結論。我が家の三歳の息子はペンギンだけは喜んだが、まだ動物園には然程興味がないらしい…。アイスクリームを食べながら、何が楽しかったか息子に聞くと「パンダとキリンの乗り物」と返ってきた。乗り物?せめてペンギンと答えて欲しかった…(笑)
旭山動物園を出る頃には、天気も回復していた。この日の昼ご飯は旭川ラーメンに決めていた。横浜のラーメン博物館のような「あさひかわラーメン村」というものが旭山動物園の近くにある。横浜のラーメン博物館と大きく違うのが、全8店全てが旭川のラーメン店であること。また入場料がいらないこと。
大きな三角屋根の建物の下に4店ずつが背中を合わせるような形で並んでいる。繁盛している店とそうでない店は一目瞭然。特に梅光軒、一蔵、青葉辺りに人が溢れていた。本来ならそのいずれかに入るが、この日は家族も一緒なので濃い目で脂っこい味を避けたい思いが強く、さらにおばあちゃんがワンタンが好きなことも直前に知り、プチワンタンラーメンという小さなワンタンが乗ったラーメンがある「いし田」に入った。なんと1,000円もする…。(笑)
結論から言うと僕は好き。まったりしていながらもややあっさり目のまろやかなスープ。塩ベースかと思ったが「すね骨」を使った豚骨スープと書かれていた。麺は丸い細麺でモチモチしている。アツアツのワンタンも普通に美味しい。しかしやはりちょっと高い…。
食べ終わり、どうだったか妻とおばあちゃんに聞くとそれ程でもないとの返事。ガクッ…。もっと旭川らしい個性のあるラーメンが良かったらしい…(笑)気遣いが裏目に出てしまった。すみません。
ま、自分は口に合ったので気分は上々。この日の夕方に旭川から帰るため、旭川空港に近い美瑛へ向けアクセルを踏んだ。相変わらずまっすぐな道が続く。約35分程で到着したのが三角形の展望台が目印の「北西の丘展望公園」。この展望台が建っている周りの風景が見事に北海道らしい風景だった。どこまでも広がるパッチワークと青い空。展望台付近を彩るルピナスや菜の花、ポピーなどの花畑。
写真では何度か見たことがあったが、実際こんなに素晴らしいとは…。そして日本にこんな壮大な風景があることに驚いた。これは芸術だ。すっかり満足し再び車に乗り込み、さらに旭川空港に近いパッチワークの丘へ向かっている途中、大きな木の下に人だかりが…。
「ケンとメリーの木」だった。昭和47年の日産スカイラインのCMに使われ有名になった木。(ケンとメリーはCMに登場した人物の名前)
知ってはいたが正直特別見たい思いはなかった。しかし、なんとも存在感のある大きなポプラの木でそのまま素通りするにはもったいなく感じた。この木の観光のためにわざわざ作られた大きな駐車場に車をとめて眺めたが、想像していた以上に素晴らしかった。わずか一本の背の高いポプラの木と背景に広がるパッチワークの丘との不思議なアンバランスがいい。やっぱり来てみるもんだ。来ないと分からん。
そこからさらにパッチワークの丘が広がる小道を走る。広大で高低のある道をえっちらこっちら自転車で走っている人もいたが、相当きついと思う…。見ていて気の毒なくらい大変そうだった。ケンとメリーの木から約5分程でまた一本の木の下に沢山の人だかりがあった。その木を目的になんと車と観光バスが集中してとまっている風景に驚いた。そんなにメジャーなスポットなの?
どうやら「セブンスターの木」と呼ばれるカシワの木で、昭和51年にセブンスターのCMに登場し、そう名付けられた。こちらは特に気になることもない普通の木だったが(笑)、それを過ぎた先から見渡せる風景が感動的だった。360度ぐるりとまさに緑と黄緑のパッチワークの美しい曲線が連続する風景がどこまでも続いていた。感動。
観光の定番スポットだけど、美瑛という町ががこれほどまでに素晴らしい所とは、来てみるまで分からなかった。僕は大好きだ。家族も喜んでいた。但し息子を除く…(笑)美瑛の風を感じながら、しばらく木のベンチに腰掛けぼんやりと風景を眺めていた。
(08年6月:旅々旅人) |
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